「なんなんだこのイカれたスポーツは」
ついに明日、大学生活最後のリーグ戦が始まる。
大事な初戦の前日のブログを任された時はチーム全員のモチベを爆上がりさせる、最高にイカしたブログを書こうと意気込んでいましたが、ハードルを上げれば上げるほど書くことが思いつかなかったので、今思ってることを自由に書きたいと思います。
自分でもびっくりするくらいの文量になったので気楽に読んでください。
少し自分の話をすると、4年間を遊び倒すつもりで入学した自分はいつの間にか体育会ラクロス部というドMストイック集団の一員になっていた。
今でもこの決断の意味はよく分かっていないが、人生で1番上手く行った決断だと思う。
ラクロス部は7時から練習があってめちゃくちゃ早く起きなきゃいけないし、練習に出ればやけに硬い棒で叩かれ傷だらけ、始めたころは上級生との技術の差に毎日落ち込んでいた。
忘れもしない1年生の夏。B練に参加していた自分は先輩のチェックを受けて腕をパンパンに腫らし、3年生マネに半泣きしながら助けを求めた時「ああ、こんなん普通だよ。」という言葉をかけられた時、「なんなんだこのイカれたスポーツは。辞めてえ。」シンプルにそう感じた。
そこからなんだかんだラクロスを続け、運動神経だけは良かった自分は2年生でリーグ戦に出させてもらい、東大に勝ってfinal4に出場した。正直Aチームに入った頃、先輩はめちゃくちゃ怖いし(今ではめちゃくちゃ優しい。怖いくらい優しい。)、自分は下手だし、ラクロスを面白いと思うことは一度もなかった。
しかし、final4を決めた東大戦。勝った後に泣きながら喜ぶ先輩達を見て、「俺がラクロス部に入った理由はこれだったんだ。」そう感じた。
その時の先輩達の涙は早起きも、怪我も、ラントレも、チームに対する色んな不満全てを軽々と超える、まさに自分が求めていた充実感だった。と同時に本気になりきれずに嫌々ラクロスをしていた自分、勝利を素直に喜べなかった自分が嫌になった。ダサすぎる。
そこから気持ちを入れ替え、上手くなるために毎日試行錯誤した。六大戦や練習試合でなかなか勝利を掴めず苦しい思いもたくさんしたが、３年時の学習院戦で逆転ゴールを決めた時、全身から喜びが溢れてそれまでの苦労が吹き飛んだ。まさにラクロスにはまった瞬間だった。
結局final4で慶應に負け、そのシーズンは終わってしまったが、この1年間は当時の4年生のおかげもあってとても楽しく、充実した1年だった。
自分達に好きなようにプレーさせてくれて本当にありがとうございました！
そして迎えた最終学年。
幹部紹介のブログでも書いたが、今まで好きなようにラクロスをしてきた自分にとって、チーム全体のことを考えて行動することはとても辛かった。
まず何をしたら良いか分からないし、何か行動に起こしても上手くいかず、続かない。
六大戦後、なかなか点をとれずチームを勝たせられなかった。当時はすごく責任を感じていたけど、不思議と不安には思わなかった。
このオフェンスメンバーならリーグ戦までに絶対最高のオフェンスを作り上げられるし、リーグ戦を迎えてからもさらに成長できると思ってたから。
夏合宿頃からやっとやろうとしてきたことが形になってきて、試合でも点をとれるようになってきた。
リーグ戦ではめちゃくちゃ点とって、みんなで馬鹿騒ぎしよう。楽しみだね。
チーム全体としてはこの1年間、本当に色々なことがあった。
主将とゲームキャプテンは常に喧嘩してるし、DFリーダーは失踪するし、コロナで練習止まるし、俺は俺で骨折したり3週間でコロナに2回かかったり、チームに迷惑をかけた。
何かある度に何時間もミーティングして、その度に何とかして乗り越えてきた。どのチームよりも問題が多かったと思うけど、その分どのチームよりも精神的にも強くなったと思う。今の俺たちならやれる。
少し長くなりましたが、ここからはチームメイトにメッセージを伝えます。
自分はオフェンスリーダーなので、オフェンス中心に話します。まだまだ長くなりますよ。
ごり。お前は主将のくせに虚言癖だし、すぐ泣くし、盛り上げんの下手だけど、誰よりも泥臭くプレーするその姿、今まであんまり言葉にしてなかったけどマジで尊敬してる。リーグ戦では言葉じゃなく、その全身全霊ラクロスに捧げる姿でみんなを引っ張ってほしい。
ともや。ともやには何度も助けられた。2年の時から一緒にリーグ戦に出て、俺が辛い時は自慢のパッションで勇気づけてくれた。最後のリーグ戦、俺らでかまそうぜ相棒。
あすか。正直めちゃくちゃライバル視してました。あすかはラクロスめちゃ上手いし、私服お洒落だし、笑顔可愛いし、常にあすかに負けまいと頑張ってた。俺と一緒で気分屋でムラめちゃくちゃあるけど、やる時はやる男だって俺は知ってる。ブレイクで点とりまくろう。頼りにしてる。
あっきー。あっきーが怪我した時はリーグ戦一緒に出れないんじゃないかと思って家で1人で泣きそうになってた。クラスも部活も一緒で常に一緒に笑ってたよな。復帰明けで大変だと思うけど、明立戦以上の活躍期待してる！
戸山。1年の頃から一緒に壁当てしたり、実は結構一緒にいる時間長いよな。戸山は最初からめちゃくちゃラクロスセンスあると思ってて、どれだけミスしてコーチに反対されても使い続けたのは信じてたから。リーグ戦で大活躍してる姿、俺にはもう見えてる。やってやろう。
りゅうせい。りゅうせいは上手いんだからもっと自信持って！もともとAチームだった人達に遠慮してる感がまだある気がするな。実力は全く変わらないんだから、もっとエゴ出していってちょうだい。リーグ戦は思い切ってシュート打っていこう。
赤羽。お前は練習中お喋りしすぎ。でも赤羽の明るさのおかげでチームが点とれてないときでもみんな前を向いて明るく練習できてたと思う。持ち前の明るさでこれからも盛り上げてくれ。グラウンドに出ても存在感発揮してこうな。
せいご。君には本当に振り回されたよ。笑正直一緒にラクロス始めてたら負けてたと思う。それくらいポテンシャルあるし、1番伸びしろあると思うからまだまだ頑張ろう。何か試合でとんでもないプレーしてくれそうだなーって少し期待してる。
なおき、こう、なおと、ラミちゃん。3年生には期待してる分難しいこと要求してきたし、厳しい言葉もかけてきた。明日はミスなんて気にせず、目の前のプレーに全力を捧げること。お前らならできる。
引退前にチームのサポートに回ってくれたりゅうま、そうちゃん、ようすけ。3人のおかげで俺らはこうやって試合に集中することができてる。本当にありがとう。
1年生、そうちゃんとようすけのためにもサマー絶対優勝してくれ。期待してる。
まこと、ゆいこ、ささね、あやな。この4人は1年の頃からチームを勝たせたいっていう思いがビンビンに伝わってきてた。今まで本当に辛いこともあったと思うし、その度に我慢してくれて本当にありがとう。スタッフに感謝を示すにはプレーが1番だと思うので、誰よりも活躍して日本一のスタッフにします。
そして、自分の時間を割いてまで自分達にラクロスを教えてくれた先輩方、仕事で疲れてるにも関わらずチームのために動いてくれた鈴木さん、けんじさん、まさきさん、笠間さん、晴雄さん、会長。本当にありがとうございました。
そしていつも応援してくださるOBの皆様、今年のリーグ戦も激アツな試合をお届けするので、これからも応援よろしくお願いします！
そしてチームのみんな、今まで辛いこと、苦しいことたくさんあったけど、これからはお楽しみの時間です。
サウナで耐えれば耐えるほど外気浴でぶっ飛べるように、１日練の後の武蔵家が体に染み渡るように、今まで辛い思いをしてきた分試合で良いプレーができた時、今までにない程感情が昂るはず。
ひとつひとつの喜び、悔しさ、全部の感情を噛み締めながら最後のリーグ戦楽しみきろう。
俺らならやれる。明日の試合、明治が強いことを他大に証明しよう。
どのスポーツよりも激しく熱い、最高にイカれたこのスポーツで。
#6 MF 加茂下輝
