副将の朝陽から最後のバトンを受け取りました、村田純也です。
朝陽は普段ふざけていないことの方が珍しいですが、試合になると大事な場面で必ず点を決める頼もしい存在です。その活躍はまさにエースと呼ばざるを得ず、チームとしては嬉しい一方で、「またか」と悔しさを覚えることもありました。期初は怪我が多く頼りないと感じることもありましたが、日本一上手いプレイヤーであり、今ではチームを想って行動できる朝陽が副将で、本当に良かったと感じています。
まずはじめに、平素より弊部に関わってくださる皆様に心より感謝申し上げます。私たちが日本一を目指して歩んでこられたのは、支えてくださる方々、応援してくださる方々のおかげです。
主将になり、周りの支えがあって初めて活動できていることを改めて実感しております。そんな当たり前に日々感謝しながらシーズン残り少ないですが歩んで参ります。
このブログでは、主にラストシーズンの経験や感謝の気持ちを伝えたいと思います。
長く拙い文章ですが、最後まで読んでくださると幸いです。
自分は、日本一や日本代表を目指せる環境に惹かれ、友人と体験会に参加したことがきっかけで入部を決めた。先輩たちの真剣なプレーに魅了され、「これこそ自分が求めていた本気になれる場所だ」と直感したからである。
早いもので3年間のラクロス人生を経た今年、150人が所属する部で主将を務めることは、組織を動かす経験のなかった自分にとってあまりに重い責任だった。
シーズン当初、個人として得点を量産しつつチームを牽引する「背中で引っ張る主将」を目標に掲げ、3月の六大戦まではチームも波に乗り順風満帆なスタートを切ることができた。
ただ、5月のVK戦、6月の明学戦では勝利をつかめず、自身の力不足を痛感した。
朝陽がいなければ勝てないと言われる試合が多く、目標としていた主将像には到底及ばず、プレッシャー・責任感だけが重くのしかかり、ラクロスを楽しむ余裕すら失いかけた。
final4の可能性が消えた状態で迎えた夏合宿では、二部との練習試合でも勝ちきれず、チームが分裂しかけることもあった。
どうしたら勝てるのか、どうしたら上手くいくのか。何度も悩んだし、八つ当たりしたくもなった。
これ以上きついことはもう人生で起こり得ないだろう、そう思うほどだった。
ただ、この現状を作ったのは自分たちであり、変えられるのも自分たち。
「変わるのに遅すぎることはない」
常に自分に言い続けた。
そこから1人で考えたり、周りと話していく中で「チーム力で勝つ」という考え方にシフトしていくことになる。
自分が点を取れなくても、チーム全員で勝つために何ができるかを考えることが、自分の役割だと気づいた瞬間だった。
そして迎えた9月の東大戦。
負ければ入れ替え戦という背水の陣で挑んだこの試合は、技術ではなく、気持ちや勢いの部分で勝敗が分かれる試合だった。
自分は怪我で出場できなかったが、それでよかった。
なぜなら、上手い同期・後輩たちがチームにはいて、プレーではなく言葉や準備でチームを勝たせることこそ自分の役割だと実感できたからだ。
試合後は改めてもう日本一を目指せる環境にいないということが心残りで手放しに喜べなかったが、試合を見にきてくださったOB保護者友人等関係者の方々が泣いて喜んでいる姿を見て、このためにラクロスをやっていたんだと実感した。
この試合を通して、「チーム力」の重要性を改めて学んだ。リーグ戦は特に、最後に勝敗を分けるのは技術ではなく、試合までの準備や徹底力、そしてチーム全員が、勝つために自分の役割を考えて行動できているかに尽きることを痛感した。
とうとう最終戦が迫ってきている。
中央戦、最後はみんなで勝って終わりたい。
この1年、苦しい時期もあった。
でも、だからこそ今のハスキーズには確かな「チーム力」がある。
一人一人がチームのために、自分の役割を全うする。それができる今のチームなら必ず勝てる。
当日、熱い気持ちを持ってプレイしよう。
試合後150人全員で肩を組んで校歌を歌っていると信じて。
長くなっていますが、ここからは将来のハスキーズのために伝えたいことを書き残します。
今シーズン当初から規律は大事にしていたけど、なぜ規律を守る必要があるのか。
結論から言うと、団結力のない弱い組織になるから。
ハスキーズは代々泥臭くグラボに寄って、誰よりも早く切り替えて、という規律を徹底する「チーム力」で勝ってきたチーム。
少なくともあと十数年は経験者が入って来ないだろうから、チーム力で勝つしかないと思う。
リーグ戦を戦う中で疎かにしてしまいがちだけど、みんなにはこの泥臭さ、徹底力という部分は忘れずに活動してほしい。
自分の代を棚に上げたけど、みんなにはもう負けてほしくない、という思いから書きました。
この1年を振り返ると、自分が主将として未熟で、個人としてもチームとしても思うように成果を出せなかった。間違いなく自分の責任です。それでも、支えてくれた人たちがいたからこそここまでやってこられました。
最後にメッセージです。
家族へ
最近は試合で活躍する姿を見せられず申し訳ないです。みんながいつでも味方でいてくれるおかげで、色々な挑戦ができています。本当にありがとう。たくさん迷惑をかけたから、これからは支える側に回ります。
お世話になった先輩へ
よくわからない2年の自分をAに上げてくれて、ラクロスを楽しみながら上手くさせてくれた先輩方。先輩とするラクロスはやっぱり楽しかったし、たまにあの頃に戻ってまた一緒にプレーしたいと思ったりしています。今までお世話になりました。
後輩たちへ
36期
仲良いけどラクロスのことになると人が変わったように本気になれる36期。来年はみんなの代だから、後悔ないようにチームを作っていってね。
37期
おとなしくて優しい37期。先輩になったけど、まずは自分のプレーにフォーカスして。今が1番上手くなれるよ。
38期
ハスキーズには珍しく騒がしそうな38期。技術はここ数年でもかなり高い方だと思う。来年リーグ戦出られるように頑張って。
同期のみんなへ
明学戦負けた日。みんなと1年の頃から目指していた舞台が消えた喪失感は、実はその晩1人でずっと泣き続けたほど計り知れないものだった。それでも下げずに「後輩たちに何が残せるか」を考えながらやって来れた日々は充実していたね。
自分の未熟さを受け入れてくれて最後までついてきてくれてありがとう。
学生日本一には届かなかったけど、最後全員で目の前の試合を全力で勝ちに行こう。
長くなりましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。
自分の思いが少しでも多くの人に伝わることを願っています。
今シーズンのブログはこれで以上となります。部員の思いをご精読いただき、ありがとうございました。
2025年度主将 村田純也