まず初めに、日頃より私たちハスキーズに温かいご支援とご声援をくださる皆さま、本当にありがとうございます。
ゴールやスクイズ、ボールなど、数えきれないほどのご支援をしてくださるOBGの方が私たちの挑戦を支えてくださっていると強く感じています。
どうか、私たちが「日本一」を目指して戦う姿を、少しでもスタンドから見届けていただけたら幸いです。
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数々の人を沼らせてきた、沼男・冨井くんから回ってきました4年OMFの山本悠翔と申します。
彼との思い出は尽きませんが、清瀬の帰り、自分の車にわざわざ乗ってくるので、仕方なく自分の家まで連れてきてあげていました。その道中、暴れ回りながらもニヤニヤ、ケラケラ笑い合う、あの時間は本当に楽しいものですね。
引退したら縁を切るとか何とか言ってますが、この絆は一生ものですよ。
とうとう、最後ブログの順番が回ってきました。
駿文、脇、もときという苦楽をともにしてきた大好きな4年OMF陣のラスト。そして、早稲田戦前日の大事な日に、自分のブログで良いのか正直、不安な気持ちもあります。
けれど、毎年リーグ戦前になると、他大学含め、先輩たちの熱いブログから多くの勇気と力をもらってきた自分がいます。
だからこそ、今こうして書く自分の言葉が、Aチームの仲間たちにとって、明日の追い風となり、BCや1年生たちには活力の種になってくれたら。
そんな願いを込めて、自分が「戦う理由」を綴ります。
ブログではあるあるのテーマかと思いますが、
酸いも甘いも多くのことを経験をさせてもらった、自分なりの答えが見つかりました。
結論は最後に書こうと思います。
しばし拙い自分語りにお付き合いください。
「なぜ、ラクロスをやっているのか。」
「なぜ、ハスキーズに入り、日本一を目指しているのか。」
大学に入る前、もう二度とスポーツはしないつもりだった。
高校時代のバスケ部。大学でも続けようと思っていた矢先に前十字靭帯を断裂。手術を選ばず、壊れた膝のまま何とかバスケを続けてたため、もうスポーツはやりきった気持ちだった。
そんな中でも体育会への憧れは消えず、なぜか惹かれたラクロスの門を叩いた。
最初は自信しかなかった。
そして実際、人より少し恵まれた運動神経のおかげで、1年目はスクスクと成長。
「自主練しないと気持ち悪い」ほどのめり込み、そうちゃんさん、ようすけさんの熱い指導のもと、ラクロスの楽しさにどっぷりハマっていった。
ラクロスが楽しいと思えたのは、お二人のおかげです。
最後の姿、ぜひスタンドから見ていてください。
サマー、ウィンター、と勝てはしなかったが順風満帆な1年生時代だったと思う。
代替わりし、Aチームに入れさせてもらってからが、試練の始まりだった。
Aチームのチェックの痛さ。個人技の未熟さ。技術の壁。
自信があったとはいえ臆病な私は、自分自信への不安を常に抱えていた。
期待してもらってAチームに入れさせてもらってるのに、それに応えられないかも知れない不安。あさひという鬼のポテンシャルを常に感じながら、他の同期がもっと上手くなって抜かれるのが怖かった。
でもそれは毎日自主練へ行く動機となり、筋トレにも大いに励むようになった。
その甲斐あってか、リーグ戦でも得点することが出来た。
特にこうさんにはラクロスのいろはを学び、経験も何もない自分を使ってくれたことは、今大きな財産になっています。本当にありがとうございます。
と1.2年生は紆余曲折ありながらもある程度の形になっていった。
「上手くなりたい」その一心で、がむしゃらに努力していた結果なのだと今強く感じています。
でも3.4年は少し違った。
3年目。最ももがいた1年だった。
この年はチームを支える活躍しなければならい。
そう意気込んで迎えたシーズンは、思い通りにいきませんでした。
今でも忘れられない最初の練習試合一橋戦。並々ならぬ想いを胸にして挑んだが、活躍はおろか足を引っ張りまくり。
チャンスでボールを受けても仕掛ける前にポロリ、その後ブレイクで失点。
ここから自分のプレーに自信が持てず、逃げの姿勢が染みついてしまった。
去年からAチームにいさせてもらってるのにミスばっかりだと面目が立たない。
そんな重荷を勝手に背負い、安牌なプレーに逃げ、ヘマもしなければ特段良いわけもない。いわば中のすこし上くらいか。
いま振り返れば、もっとチャレンジすればよかったと後悔している。
後輩たちには伝えたい。「現状維持は衰退だ」と。
そんな中、追い討ちをかけるようにリーグ戦直近に持病の膝とともに、股関節を怪我した。
正直、ラクロスから離れることで「少しホッとした」自分もいた。
うまくいかないことを怪我のせいにしていた時期もある。
それでも自分を突き動かしたのは、「34期の先輩たちと、もっと一緒にラクロスがしたい」と思っていたから。
2年生の頃からお世話になり、常に期待してくれるそうしさん、りんたろうさん、たいすけさんなど
そんな先輩たちが大好きだったし、期待に応えたかった。
だから膝や股関節が痛み、練習参加を迷う日でも、ゆうかさんからロキソニンをもらい、飲み続けて練習に出続けた。
それで、武蔵戦で勝ったあの瞬間、隣で泣いていたこうしさんの姿に、「このためにラクロスをやっているんだ」と、心が震えた。
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迎えた最終シーズン。
チームを勝たせれる選手になりたいと思うと同時に、裏目標は「怪我なく戦い切ること」だった。
しかし始動からわずか1ヶ月半で、まさかの股関節の怪我の再発。
「すぐ治るだろう」とこれまた楽観していたが、想像を超えてシーズン半休に。
先の見えない迷路のような半年は、みんなに悟られないようにはしたが、4年間で1番しんどかった。
チームを勝たせる選手はおろか、歩くことすらままならず、ラクロスからも遠ざかり、みんなのプレーしている姿は見るのが嫌でFRに逃げていました。
4年生になるまではただ先輩たちに付いて行けばよかった。まだ来年、再来年があると思っていた。けど最上級生となり、その姿を見せる立場であるのに、ラクロスができないこと、自分の身体が思ったように操作できないこと。
それが冒頭の「なぜ自分はラクロスをやっているのか」「なぜ日本一を目指しているのか」
こんな事を考えるきっかけとなった。
そして
「選手ではない関わり方の方が幸せなんじゃないか」
「勝たなくてもそれはそれでいっか」
頑張る意義も見失いかけていた。
でもなんとか復帰して、この1ヶ月。ようやく「戦う理由」を見つけた。
いや気付かされた。
それは、
仲間と、支えてくれる人たちの存在だった。
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復帰して久しぶりにBチームのみんなとプレーしたラクロスは、最高に楽しかったこと。
だいすけ、しょう、あらた、りょうご、岩橋など、36期の子が頼もしく感じると同時に、負けてられないなと刺激をもらったこと。
然とかはるひろが自分の2年生の時と重なって、伝えたいことがまだある感じたこと。
「復帰待ってます」「応援してます」と言ってくれた後輩たち。
常に一緒にやってきたあさひが貫禄を漂わせ、まだまだやなと思っていた脇が別人のように上手くなり、ちょぴっと駿文が組織をわかっていたこと。
同じ怪我をしていた響がいつもの苦悶の顔をしながらも真面目にリハビリに励んでいること。
自分の体のことを、本気で考えてくれる笠間さんはじめとするトレーナー陣。
1本2万円もする注射を無償で打ってくれる主治医の先生。
残されたものとして、先に引退した学生コーチの分。
もしかしたら怪我をしなかったら分からなかった。
今の自分があるのは、多くの人に支えられているからだと。
一緒に戦いたい、笑い合いたい、けど負けたくない、と思える仲間がたくさんいるからだと。
だから、大好きな仲間たちと、どこよりも長くラクロスがしたい。
支えてくれた人にプレーで恩返しがしたい。
それが、自分の「戦う理由」です。
もちろん、「自分のやってきたことを証明したい」という気持ちも強くある。
あさひには、まだまだ負けられない。
純也には、いい思いをさせてやりたい。
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人によって、ラクロスを続ける理由は違うし、正解なんてない。
でも、もし分からなくなった時は、少しだけ周りを見渡してほしい。
きっと、たくさんの人が支えてくれているし、少なくとも俺はみんなのことを応援してる。
人は、「誰かのために戦う時」、本当に強くなれる。
それを、ラクロスを通して教えてもらった。
こいつきれいごと並べやがって。そう思った人もいるかもだけど、本心です。
本当に皆んなありがとう。
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最後に、少しだけメッセージを残して終わりにします。
両親へ
普段は、感謝とか口にしないタイプだけど、何も言わずに送迎や応援してくれること感謝しています。社会人になったら少しづつ恩返ししていきます。
1年生へ
とにかくラクロスを楽しんで、たくさん自主練してください。
それはいつか自分に返ってきます。
みんなのプレー動画、ラクロス垢で見ていつも感心しています。
2・3年生へ
体育会である限り、勝利至上主義は避けられません。
常に人と比べられ、結果が全て。大半は悔しさや挫折かもしれません。
でも、少ししかないけどあまりに大きい達成感や充実が、ここにはあります。
本気で向き合ってみてください。その先に、結果だけではない何かが得られると思います。
スタッフへ
支える側って本当に難しいと思います。でもAS、審判、運営面、自分が貢献できることを見つけて、頑張っている姿を心から尊敬してます。
特にるな、つばき、いつも迷惑心配かけてごめんなさい。感謝してもしきれません。
同期へ
皆んなだから頑張ってこれました。最高以外の言葉が見当たりません。
まだまだみんなで笑い合いたいから全部勝ちましょう。
いよいよ、早稲田戦。
緊張しているたかのぶの顔が浮かびます。
今まで結果を出してようが、出してなかろうが、関係ない。
この一戦に勝てば、活躍すれば、今までの挫折や苦悩は、必要不可欠だった過程に変わると思う。
だから絶対に勝とう。
最後に、
親愛なるOF陣へ
迷ったら、振り抜こう。
きっとボールは、吸い込まれていくよ。
#11 山本悠翔