はじめに、日頃より明治大学男子ラクロス部の活動にご支援・ご声援を頂いております、OB・OGの皆様、保護者の皆様、そして関係者の皆様に深く感謝申し上げます。
矢島くんからバトンを受け取りました。最後のガンマ戦士、橋口温人です。
ヤジとは、正直、性格が真逆です。
僕がどこか雑で、おちゃらけた言動が多いタイプなのに対して、彼は誰が見ても真面目で、芯があって、後輩や同期からも信頼される存在。
よく真面目って言われる人から、よくふざけてる人に順番が回るあたり、Huskiesの懐の深さを感じます。
そんな彼から回ってきたからには、ふざけすぎず、しっかり自分の言葉で、この4年間を締めくくりたいと思います。
この4年間、俺はずっと「やめどき」を逃してた。
うまくいかない日も、結果が出ない日も、自分より上手いやつがいきなり辞めた日も、そうたさんにお前が一番下手と言われた日も、何かと言い訳してラクロスを続けてきた。
「せっかくここまでやったし」
「もうちょいで何か掴めるかも」
「辞めたら後悔しそう」
そうやって、行きたくないなと、重い足を引きずりながらもグラウンドに立ち続けてた。
でも、今は思う。
やめどきが分からなかったんじゃなくて、
やめられないほど好きだったんだなって。
1年生での鮮烈なガンマデビュー、3年生春で掴んだA六大戦の舞台、くるぶしの骨折、リハビリ、復帰、迷走。
どれも、順風とは言えなかったけど、全部ひっくるめて、ラクロスをやっててよかったと心から思ってる。
Aチームの仲間に肩を並べて戦えた時間は、自分にとって間違いなく誇りです。
翠人さん、せびそん、航太郎、出場させていただき本当にありがとうございました。
でも、それ以上に、自分がうまくいってないときにそばにいてくれた人たちの存在が、自分を支えてくれました。
うまくいってるときは、自分の力で立ってる気がしてたけど、本当はいつだって、誰かに見守られて、救われて、そうしてここまで来ました。
くるぶしを折ったあの日、自分の中で何かが大きく崩れた感覚があった。
2ヶ月も家に籠り、グラウンドに行くのが怖くて、同期のみんなの練習している姿を見るのが辛くて、
正直、もう「終わった」と思った。
病院でくるぶし骨折の診断を受け、靭帯を損傷した時、これからやるんだと意気込んでフィールドを頑張っていたタイミングでの骨折が悲しくて病院のトイレでひっそり泣いた。
でも、そうやって一回諦めかけたからこそ、
「プレーだけがすべてじゃない」っていう当たり前のことに気づけた。
声を出すこと、輪に入り続けること、誰かの気持ちを代弁すること。
プレーヤーって、それだけじゃない。
完璧じゃなくても、自分の役割はある。
目立たなくても、意味がある。
そう思えたのは、あの時期があったからです。
後輩のみんなへ。
何があっても、腐らないでください。みんなは大丈夫だと思うけど。
結果が出ない日々に耐えられなくなったとき、思い出してほしい。
「続ける理由」って、意外と後からついてくるものです。
だから今は、しがみついてても、もがいてても、全然ダサくない。
そういうやつが最後、ちゃんと強くなります。
同期へ。
みんなと出会えて、本当に良かった。
誰よりもふざけてて、誰よりも一歩遅れてて、
それでも、見放さずにいてくれてありがとう。
あの時、黙って横にいてくれたこと、
バカなノリで引っ張ってくれたこと、
全部ちゃんと覚えてます。
特にお世話になった同期FOerのせびそんと航太郎へ
月並みな言葉だけれど、本当にこの表現に尽きる。
2人が同期で本当に良かった。
明立戦が終わり、俺ら3人で思い出をふりかえって涙が溢れた時に、心からそう実感した。
これからもよろしくね。
陸玖へ。
ひであきさんと3人でBにいた時、メキメキ上手くなるリクを見て、これは化け物になると確信してた。
後輩として先輩に対する気遣い満点のリクが俺らが引退した先で、先輩になる姿がすごく楽しみ。
これからもリクらしく愚直に強くなってね。今年のリーグ戦で世代日本一のFOerになって欲しい。
大貴へ。
明立戦で引退する4年生のために顔を崩して泣いてくれてありがとう。
大貴の熱い部分、すごく好き。
これからもそのパッションで突き進んで。
立ち、上手いよ。
2年生FOer衆へ。
恵太も遊野も素直で真面目で素質は十分だから、自信を持ってBリーグに臨もう。怪我には気をつけて。
明立戦で一緒に戦ってくれた後輩の子たちへ。
勝てなくて、すごく申し訳なさそうに悔しがってくれたけど、みんなと戦えて本当に良かったと思ってる。
オフェンスもディフェンスもゴーリーも、いつも以上に全力でプレーしてくれてありがとう。
おかげで、最後の引退試合はすごく良い思い出になりました。
これからはコーチとして関わることになるけど、引き続きよろしくね。
今年こそ、Bリーグいけると本気で思ってる。
いつもフェイスの笛を吹いてくれるマネージャー。
手首にテーピングを巻いてくれるトレーナー。
みんなのおかげで、俺たちは練習できてる。本当にありがとう。
最後までよろしくね。
父、母、妹へ。
剣道からラクロスへの転向を温かく見守って、いつも応援してくれてありがとう。
たぶん、心配ばかりかけてきたと思うけど、ここまで続けられたのは、家族の支援があったからです。
気づけば、もう引退です。
でも不思議と、「やり残した」って気持ちはありません。
むしろ、「やりきらせてもらった」って気持ちが強いです。
早朝からグラウンドで顔を突き合わせて、笑い合い、指摘し合い、汗をかき、車でだべったり、電車で大きなラクロスバッグを抱えながら帰る。そんな青春に溢れた4年間は有限です。
毎日の練習をHuskiesのみんなで、目一杯に噛み締めよう。
Huskiesに、幸あれ。
不格好でも続けた日々が、誰かの勇気に変わりますように。
次はBro、宮本桂太です
最近、男磨きしてるけど、なんかいいことあった?
普段はクールコアな桂太がどんなことを書くのか非常に楽しみです。
桂太らしい文章頼むよ。
#17 橋口温人