平素よりお世話になっております。プレイヤーの食べているご飯をいつも物欲しそうな顔で見つめてくる由羽から回ってきました、新2年学年リーダーの神山一真です。
まずはじめに、日頃より弊部に多大なるご支援をいただいておりますOB・OGの皆様、コーチの皆様、並びに保護者の皆様をはじめ、ハスキーズに関わって下さる全ての皆様にこの場を借りて心より感謝申し上げます。
早くも2回目のブログを書かせて頂けることになり、1回目から何も成長していないどころかむしろ衰えているであろう自分の文章力で書くブログになりますが、最後まで読んで頂けると幸いです。
あすなろへの抱負を書くよりも先に、心からの感謝を伝えたい人がいます。その男は自分よりも足が速いけどショットはすごく遅い。その男は今怪我をしていてあすなろには出場できない、試合前メニューの大吉さんのチェックで。
その男は誰に対しても優しいし話も面白くて、36.37期の全員から愛されている。
自分達よりも2ヶ月早く入部したのが彼でなければ、37期はこんな良いチームになっていなかったと本気で思う。少しくらい先輩風吹かしてもいいのにと思うけれど、彼はそんな事せず謙虚に、むしろいつも誰かを立てるように接して来てくれた。
途中入部の彼は、『早く36期に追いつかなければ』という焦りと、『遅れて入ってきた37期にいつか追いつかれるのではないか』という2つの焦りを持ちながら、自分自身と戦って来たのだと思います。
自分だったらメンタルがやられそうなそんな立場でも、バイトの休憩中に壁当てに行ったり、心優しい彼に聞けば沢山アドバイスもくれるし、いつも皆を褒めているというそんな印象です。彼自身はなめられていると思ってるかもしれないけど、ただ皆から愛されているだけです。もう名前を出します。
八木ちゃん、入部した時から自分達の頼れる先輩であり同期でいてくれてありがとう。あすなろはフル出場できないかもしれないけど、来年のリーグ戦で一緒に暴れよう。本当にいつもありがとう。これからも最高の36.8期でいて下さい。
さて本題のあすなろ決起ブログに入ります。
努力する理由は人それぞれあると思う。『じゃあ今お前があすなろに向けて練習してる理由はなんなの』って聞かれたら、自分は『優勝したいから』とかではなく、『怖いから』と答える。これを試合前日皆を奮起させるためのブログで書いていいか分からないけれど、自分は今物凄く怖い。というよりもサマーで予選敗退したあの日から、そしてウインターで不甲斐なく破れたあの日から今日までずっと、怖かった。試合が近づくにつれそれはどんどん大きくなっていた。
何もできずに相手が得点を決めていくのも、試合終了の笛が鳴って相手が輪になって喜んでいたのも、試合後の挨拶で先輩達から向けられた眼差しも、すべてが鮮明に、そして恐怖に。
この1年間、自分達は同期試合の為に相当な練習をしてきたと思うし、勝つ為に間違いなく本気で1人1人が取り組んできたと思う。確実に成長だってしてる。
でも過去2回の大会では結果が残せず、自分と同期がやってきた努力が否定されてきた様な、そんな気持ちになった。今思えば実際足りていなかったんだと思うけど、最大限やっていたつもりだった。
練習しても意味無いんじゃないかと思いながらも練習しなきゃ負けるって分かってるから練習して、学年リーダーで上手くならなきゃいけないのに全く成長しない自分が嫌で嫌で練習して、もう疲れたなって思ってもライバルに置いていかれるのが分かってるから練習して、眠いのにまだ足りないんじゃないかと思って太陽が上る前に壁当てをしに行って、どれだけやっても拭えないあの日の悔しさがあるから次はそれを全て払拭してくれる様な喜びを得る為に練習して。負けることへの恐怖心に飲まれない様にする為だけに自分は今日まで練習してきた。本当にビビりで弱い男だと常々おもう。
でも逆に、その怖さがあったお陰でここまで練習を続けてくる事が出来たのかもしれない。『過去の自分が今僕の土台となる』という歌詞がある。あの日の敗北もそこからの自分の努力もそれら全てが今の自分を形作っている。
自分のやってきた事が否定されるのはまたやり直せば済む話だからいい。だけど1番悔しいのは仲間がやってきた努力や、仲間とやってきた事を否定されるということ。俺を置いてどんどん上手くなっていく頼りになる同期達の努力が報われずに終わるなんてそんな悔しい事はない。皆本当にやってるから。
なんでか分からないけど自分以外の事には全く怖さを感じてなくて、皆なら大丈夫って自信を持って言えちゃいます。これが過信じゃないって証明してね。
明日自分の中に恐怖心が残っていたとしても残っていなかったとしても戦い抜くしかない。俺達がやってきた事は間違いじゃない、俺達が最強だって事を分からせるために。
怖くない大丈夫。この仲間と一緒なら全てを吹き飛ばしていける。
いつもふざけてるプレイヤーに呆れながらも、笑顔で支え続けてくれるスタッフ3人、入部当初からラクロスのいろはを教えてくれた育成コーチの3人、内気なくせして生意気な37期に根気強く指導して下さる自分達の憧れの先輩プレイヤーの方々、完徹ギリギリを攻める37期にも心優しく接してくださる先輩スタッフの方々、今まで沢山の迷惑を掛けてきた分最高の結果で必ずお返ししますので、最後まで自分達を信じて応援して下さると嬉しいです。
泣いても笑っても最後の同期試合。
このままじゃ終われないし終わる気ないでしょ。自分達の全てをこのあすなろにぶつける。そして最高の景色を全員で見に行こう。
OF 神山一真