『支えられてきた』
お世話になっております
4年の平井颯太です
自分は1度、ハスキーズから離れました
主務という立場でありながら
4年という立場でありながら
今年のGW明け頃
期待の1年生がたくさん入って新ハスキーズとしてチームが動き出す時
これから始まる明立戦・リーグ戦に向けチームが走り出す時
そんな時に自分はこのハスキーズから居なくなった
もうハスキーズには戻れないだろうなと
このまま辞めることも考えていた
でも今こうしてブログを書いてるわけで
最近はいつもよりもゲラゲラ笑ってて
今はチームを離れる前よりも何倍も元気になってるような気もする
ただ、ここまでに至るまで
ボロボロになりながら
ぐちゃぐちゃになりながら
本当に多くの人に助けられて、支えられて
自分は今このハスキーズでラクロスをすることが出来ています
自分がチームを離れていた理由を知らない人もいらっしゃると思いますので、その経緯なども含め
この機会に感謝の意を込めて
ブログを書かせていただきます
自分のスポーツ人生は
ベンチ・ボックス・スタンド
大半はその場所にいることが多かった
小学校から高校まで続けてきた野球
試合に出た記憶はあんまりない
高校野球最後の夏
公式戦の3日前の練習試合で顎を骨折
全治約10ヶ月、手術を2回
結局高校野球では公式戦に出場することは無かった
まあ顎の骨折関係なしに試合には出れなかったかもしれないけど
その後の流動食の生活、治療での想像を絶する激痛
自分の惨めさに入院中1人泣いていた時もあった
大学に行ったらこの借りを返そう
そんな想いで選んだのがラクロスだった
だけどハスキーズに入部すると
現実を突きつけられた
周りのレベルに全然ついて行けない
ラクロスの技術は同期の中でほとんど最下位
1年のウィンターでは今でも語り継がれるグラボミス
借りを返すどころか、借りがたまる一方だった
2年の冬
新チームの副務に任命された
もう必死だった
ラクロス下手くそなんだから仕事ぐらい出来なきゃ
それぐらいやらなきゃハスキーズに存在価値はない
そんな気持ちでやっていた
基本いつも何も考えてなくて注意力散漫
周りがドン引くほどのミスは日常茶飯事
それを仕事に出さないように日々何倍も気を使ってやった
自分のドジな性格を自覚してるからこそ
行動量で無理矢理カバーしていた感じ
多少評価はされてはいたけれども
自分としてはホントに気合と根性で乗り切っていた
3年の秋
自分達の代が最高学年になり
そのまま主務を務めることになった
かつて経験したことのないほどの責任の重さを感じた
自分の判断１つがチームに影響を与える
そのプレッシャーに押し潰されそうになった
元々自分は組織を引っ張るような人間ではない
いつも自分の判断が正しいかは分からない
それでも出来ることを精一杯やるしかなかった
だけど4月から新年度を迎えると
徐々に自分の体が思うように動かなくなっていった
明立戦の運営を始め、新入生の入部業務、コロナの感染状況悪化、大会なども重なって仕事量はいつもの何倍にもなった
相変わらずラクロスも上手くいかない
バイトや授業、加えて就活は見事に失敗して0からのスタート
六大戦は負けが続き、チーム状況は最悪だった
頭が沸騰するような、脳が溶けるような
この頃から呂律も回らなくなり、まともに会話も出来なくなっていた
GW頃には携帯をほとんど見られなくなっていた
通知がなると頭が熱くなり、何も考えられなくなるからだ
そしてGW明け
ギリギリ残っていた頭の線が切れるような感じがした
ほとんど脳が働かなくなった
自分のものと思えないくらい頭が重くてベットから起き上がれない
その時を境にハスキーズから離れることになった
後日病院に行くと
医者からはうつ病と診断された
それが本当に正しい診断だったのかは分からないけれど
一緒にいた母親がそれを聞いて、医者の話に涙声で相槌を打っていたのを覚えている
ハスキーズにはもう戻れないだろうな
そう思っていた
だけどそんな自分に
手を差し伸べ続けてくれた人たちがいた
自分の居場所を残してくれる人たちがいた
主将の野田とスタッフリーダーの彩奈は
自分が休んだその日に自分の家まで来てくれた
エースの明日翔はナイター練の後
終電近くにも関わらず家に来てくれた
しばらく開かなかったLINEを見ると
同期や先輩、後輩、コーチからも
励ましのメッセージが何件も溜まっていた
それと副将の藤木
こいつには本当に救われた
藤木はもう何回来たか覚えてないほど家に来た
車に乗せられてドライブしたり
バーベキューに引っ張り出されたり
部活の近況を教えてくれたりした
いつもクールな雰囲気出してるのに
根は1番熱くて誰よりも優しい
チームを離れてもみんなは自分の居場所を残してくれていた
就活の面接でこんな質問をされたことがある
「こんな苦しい思いをして、
どうしてここまでスポーツを続けてきたの？」
とてもシンプルな質問
だけど自分は答えに詰まった
「目標を達成するため」とか
「今まで失敗したことのリベンジをするため」とか
最初はありがちな答えが頭に浮かんだ
でも本当にそうだったのだろうか
試合にはほとんど出れなくて
大怪我をして手術をして
うつ病にもなった
スポーツを続けてきて良いことなんてあったのだろうか
その時は頭の中でグルグル回った
でも今ならはっきりと分かる
みんなと一緒に居たいからだと
心の底から信頼できる仲間がいたからだと
この仲間たちと一緒にいたい
そのためにも自分ができることで貢献したいと思う気持ちが強くあったから
自分はどんな辛いことがあってもここまで来れた
自分はみんなに『支えられてきた』
ハスキーズを離れて
1番近くて当たり前で大切な事に気づかされた
早くみんなに会いたい
一緒にラクロスがしたい
そんな想いが強くなって
自分は部活に戻った
みんなは温かく迎えてくれた
コーチや同期や先輩、後輩で
チームを離れたことを悪く言う人は1人もいなかった
本当に救われた
みんなには感謝してもしきれない
このハスキーズに入って本当に良かった
みんなには貰ってばかりでまだ返せていない
もっとみんなと一緒にいたい
もっとみんなを支えていきたい
だから勝とう
少しでも長くみんなと居られるように
両親へ
今まで迷惑ばかり、心配ばかりかけてごめんなさい
父さんはいつも道を示してくれて
母さんはいつも陰から支えてくれた
顎を骨折して入院した時も、うつの時も
父さんと母さんはどんな時も支えてくれた
試合で活躍してる姿は全然見せれなかったけれど
今はここまで来れて本当に幸せです
ありがとう
#97 FO 平井颯太
