平素よりハスキーズへの多大なるご支援とご声援を賜り、誠にありがとうございます。
2025年度チーム「村田組」にて、GM/FOリーダーを務めております、4年瀬尾尊と申します。
日頃からチームを支えてくださる皆様のお力添えに、心より感謝申し上げます。
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スタッフリーダーの晴香から回ってきました。
晴香には、沢山意見をもらったり、共感してもらったり、沢山背中を押してもらったり。
強い言い方をした時もあったけど、100倍きついこと言われたり。
とにかく、常に選手と一緒に戦う姿勢を貫いていました。
そんな彼女ですが、家のWiFiが弱すぎて、家でビデオアップができないみたいです。大井の後の帰り道深夜2時前、ムサコのカラオケにWiFiを求めて消えていきました。
勝ってWiFiをプレゼントしましょう(もう要らないか)。
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ハスキーズが目指しているものは、学生日本一。
学生日本一になるための選択を、
常に選択し続ける。
全ての「選択肢」が1000あったとしたら、日本一に近づく方を1000回選ばないと日本一にはなれない。
私はこれまで、
どれだけ多くの「選択肢」に出会えただろうか。
選択肢に出会うということは、まず、気づくことだと思う。そして、その行動が日本一に関わるのかどうか、チームの運命を左右することになるのかどうかを、考えないといけない。
そこで初めて、2つ以上の選択肢が生まれる。
そしてその後に、「選択肢」から1つの行動を選ばないといけない。
昨シーズンまで私は、本当の意味での「選択肢」には、出会えていなかった。
強いて言えば応援係を立ち上げて、ついに吹奏楽にお願いできたことが勝ちに繋がったとしたら、その点だけだろう。
あと、声出しアップを入れたことくらいかな?
チームに対してじゃなくて、個人的に正しい選択だったな、と振り返る思い出はいくつもある。
思い出話がゼロってのも味気ないので、ここらで少し——
特にフェイスが強かった昨年、とにかくブレイクだけは阻止しなければならない。
敗因になってはいけない。
こんな思いで、中田や橋口ととにかく強い大学や社会人へ武者に行った。
未だに中田が武勇伝として話しているが、三部練だってした。
「行く?」の問いかけに、「行こう」と答えた。(「行くかあ…」だったかも。)
新しいクロスを買うか悩んだ末に、有り金はたいて買ってみた。
グラウンドに入る時に、会釈しつづけた。
おかげで手元は強くなった。
戦犯になった試合も無かった(と、思う)。
けどこれらは全部、
フェイスオフに対する責任感、先輩方に迷惑をかけたくない一心で動いていた。
けどこれら全部、心の底から本気で、自分が日本一を手繰り寄せるつもりで動いていたわけではない。
要するに、自分の力でチームを日本一に近づけることができるなんて、全く思っていなかった。
後輩だということに甘えていた、ビビっていたんだと思う。
自分が気持ちよければそれで良かった。
コーチ幹部で疑問が湧いても、ほとんど口にしなかった。
理由は明白だ。
この時の自分は、次の質問にすぐ答えることは出来なかった。
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【なんで目標が学生日本一なの?】
ここで1回、頭の中で答えてみてほしい。
1988年から現在まで、多くの先輩方が紡いだハスキーズの歴史。
目指すものやチームカラーは時代ごとに移り変わっていると思う。
しかし、その時ハスキーズに身を捧げた先輩方が、目標に向け奔走し、仲間と共に常に前を向いて走り続けてきたから、今もハスキーズは進んでいる。そして、先輩方の支援のおかげで、今の環境がある。
そんな先輩方はもちろん、ラクロスをしている自分、他の部員、両親、親戚、友人、恋人、ファン、すなわちハスキーズに関わる全ての人々の幸せ(=感動体験の共有)を実現するために、私たちはラクロスをしている。
だから、ハスキーズは学生日本一を目指さなければいけない、獲らなければいけない。
これは、今のハスキーズの理念の解釈。
そのために幹部は誰よりも努力して、誰よりも理念、スローガンを理解して伝え続けなくてはいけない。
最上級生になって最初、これは絶対に1番重要な存在で、理念が浸透すれば全員がひとつの方向を向くはずだと考えた。
関わる全ての人の幸せの実現のために。
日本一になるために。
勝つために。
全ての部員がチームに貢献する。
それこそ、日本一のチームだと。
最上級生になってやっと、
心の底から本気で、
それを信じて日本一に向けて走ってきた。
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日本一になったことが無い明治にとって、進むべき道を選ぶ公式なんてものは無い。
その「選択肢」の正解はだれにも分からない。
日本一のために出会うべき「選択肢」の数や内容さえ、誰にも分からない。
だからこそ大切なのは、とにかく沢山気づき発信すること、徹底して人と話して考え抜くこと、選び即実行することだと思う。
まずは沢山気づこう。
例えば、他大に武者に行くと、いままで気づかなかった小さなことにこだわってる選手やスタッフにたくさん出会える。
やっぱりコーチは僕らじゃ気づかないことにも気づいている。
みんなも経験あると思う。そんなことまで気にしてるの?って驚く経験。
それから、ちょっと発言すると、実は気づいてた人や、なんとなく違和感を持ってたけど言葉に出来なかった人達が、呼応してくれる。
気づきを広げるには、声に出してみることも非常に大切。
話してるうちに、まだ誰も気づいたことの無い戦術、意識、見つかるかもよ。
いまのFO戦術って、全部みんなの気づきから生まれてるもの。
FOチームのFOer(中田、橋口、岡田、松原)、ウイング、スタッフ、意見を出してくれた他のポジションの選手、みんなありがとう。
気づきの大切さ、みんなで気づきを言い合う風土の重要性は、誰よりも感じた自信がある。
でも、
気づけない人っていうのは本当に気づけない。気づけないことに気づけない。
明治にソクラテスなんていない。
なら周囲が気づかせてあげるべき。
発信しないと気づいたことにならない。
同じチームなら、気づいたことを発信して、気づきを広げていこう。
150人近くいるんだから、絶対どこよりも気づく総量は多いはず。
次に、死ぬほど考えよう。
死ぬほど、とは言ったけど、
考えるまでもなく、「気づいたことはやってみよう」って気づきも沢山ある。
簡単に例えると、
「練習がキツすぎたし夜も遅いけど、明日オフだから限界超えるくらいジムで追い込もうかな」
これって、ジムに行く時間があることに気づいた瞬間に、考えるまでもなく行った方が良いに決まってる。
「防具が臭いと自分の集中力は高まるらしいし、相手からしたら嫌なんじゃないか」
これに気づいてしまったら、やってみた方が良いに決まってる。
本当に死ぬほど考えないといけないのは、
日本一獲得にとってそれらの選択肢が50-50の時。
どっちの選択肢を選べば良いか、
どうしても答えが分からない。
考えることをやめたくなる。
違う考えの相手をすることに疲れた。
こんな状況だとしても、
「どっちでもいい」、「どうでもいいや」は
「どっちが良いか分からない。」
と全く同じ。
それはめちゃくちゃ頭が悪いってことだし、
実力不足であり、責任逃れだと思う。
人の上に立つ資格ない。
先輩面なんて二度としない方がいい。
仮に、自分が納得できていないまま
毎日が消化されていくとして、
そんな状態で皆の進む方向を揃えることができるのだろうか。
ここの皆っていうのは、同じポジションの同期から、チーム全体まで、小さい仲間から、大きな集団まで、人の繋がり全てのこと。
話して話して話して、
考えて考えて考え抜いて、
どんな人相手でも納得させられるまで考えないと、後悔する。
次に、選んで実行しないと、気づいて考えた意味もなくなってしまう。
考えた結果、やるだけ。周りを巻き込んだっていい。
けれども、
死ぬまで考えて、
どうしても
選択肢が拮抗していたり、どうしても50-50だったりする時も絶対ある。
ここで必要なのは、50-50を100-0に信じさせ、全員をその方向に進めさせる力。
自分の決断を信じさせるのは、選んだ自分と周囲の全員。
それが組織の舵取りの1番難しいところであり、真髄なのだろうと思う。
そう思ったのは、コーチ幹部での経験に他ならない。
2年間コーチ幹部で話を聞かせていただいて、チームが迷いそうになるたびに、選択に立ち向かう鈴木さんの姿から学んだ。
ここまでが、日本一への道筋の中に、無数に立ち並ぶ「選択肢」というものへの考え。
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ただラクロスが楽しい、という気持ちだけでは気づけない、考え続けられない、選べない選択肢はある。というか、150人のチームなんて、そんな問題の方が多い。
ハスキーズの先輩方は、何をエネルギーに走り続けて来たのだろうか。
もちろん、人によってエネルギーは全く違う。
私の場合、「責任感」だった。
むしろ、責任というムチがないと、動けなかったとも言える。
ただ、責任を感じた時に振り切って行動する力は、かなり鍛えられた。
「責任力」
今日には、
この力こそが自分の軸だと胸を張って言える。
裏切れない自分の中のなにかを見つけることが、
走り続ける秘訣なのかもしれない。
好き嫌いとか、気分とか、体調とか、
そんなものに左右されることの無い、
自分製の最強エンジンを、
見つけて欲しい。
ちなみに、
「責任感を持ってチームに出来ることを何でもやろう」
はじめてこう思ったのは、
2年前のリーグ戦 vs東大 のハーフタイム(暗い雰囲気の中)で、
一発ギャグをさせられた時だった。
次の東大戦、常に上を向いて、
絶対勝とう。
ハーフタイムで暗かったら、陸玖が一発ギャグをすることになるよ。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
#同期のみんな
ラクロスが下手すぎて、手元が勝ってもポゼッション取れないのに、毎試合毎フェイス、真ん中に行った時に声をかけてくれてありがとう。
真ん中で声を聞いて、毎回35期で良かったと思っています。頭は叩いているけど。
いつも本当にありがとう。
最後の最後まで、ハスキーズのために奔走し続ける35期でいよう。
そして、未来のハスキーズを応援し続ける35期でもいよう。
#36期のみんな
運営で関わってきた子が1番多い代だと思う。
本当に口うるさい人間だったはず。
もし全然だったら、まだまだだったかな。
魅力的なエンジンを積んだ人がたくさんいて、本当に刺激になりました。ありがとう。
あとリーグ戦は2戦あるから、1人でも多くの36期が入るつもりで、今のAチームを脅かしてください。がんばれ。
#37期のみんな
ラクロスとハスキーズに真っ直ぐ向き合って、自分の気づいたことを信じて、発信していってください。チームにどう影響を与えるか、今が1番自由に考えられるから、プレーも組織運営も、今のうちに自分の理想を描いてみてください。がんばれ。
#38期のみんな
38期からみて、ハスキーズのイメージは良くも悪くも今年が基準になってしまってると思う。けど、チームは自分たちで作るもので、毎年毎年(もしくはもっと短いスパンで)変えられるものだから。ただ歴史を背負いながら、大学の看板の重みを感じて、走り続けなきゃいけない。あと3年、長いようで短いよ。がんばれ。
#応援課のみんな
片山、中井を誘った時が、自分の原点にして最高の選択だったと思う。本当につくって良かったね。頼もしい後輩も増えて、これから僕らの想像しなかった所まで応援を突き進めて欲しい。日本一のチームには日本一の応援がないとね。よろしく!
#FOチームのみんな
ここまで、「明治のFOは強い」と言われること、その伝統づくりを目標にしてきました。
1年目が、「開化」。
2年目が、「鍛造」。
来年が楽しみですね。
さて、開化したものを鍛え上げることは出来ただろうか。
伝統になるかは岡田、松原、後輩ウイングに懸かってる。
中田と橋口と瀬尾で、フェイスの一端は教えられたけど、教え方は教えられてないです。これからは教え方も教えていって欲しい。
それが伝統になるはず。
どこの大学よりも一番最初に、慶應を抜くんだよ。今の慶應の立ち位置に明治が入ってること想像してみて。最高じゃない?
本当にこれまでありがとう。
ありがとうじゃ済まないくらい迷惑をかけたし、付き合いきれない部分も多かったと思う。ありがとう。そしてがんばれ。
そして中田、橋口、35期ウイングのみんな、ありがとう。
この3人のFOerだったから、このウイングメンバーだったから乗り越えられた、ってことが多すぎました。
じっくり話す機会はいくらでも作れるから簡単にね。
本当によくやってきたと思う。
ゼロから生み出したって誇っていいと思う。
けどまだダメだよ。
とりあえず、次の東大戦勝つこと集中しよう。
#スタッフのみんな
ここまで読んでくれているスタッフがいたら、それだけで感激だけど、これまで本当にありがとう。
FOの練習、試合に向けた準備はスタッフがいないと成り立ちません。特に今年に入って、ウイング関係のビデオも増えて、スカウティングに要求することも複雑になって。
だからどこのポジションの選手よりも感謝してる自信あるし、そうじゃなきゃいけないと思う。
明治のスタッフの笛の水準は間違いなく日本一だし、そのおかげで試合に強い明治と言われるようになってきてる。
本当にありがとう。
これからもよろしくお願いします。
#離れた両親、祖父母、支えてくれた周囲のみんな
日頃の話をするのが苦手で、どんな毎日なのかをほとんど話してこなくてごめん。
そんな中でずっと支えてくれて本当にありがとう。
おかげで間違いなく一生モノの仲間と経験に出会えたよ。
これからは恩返しをしつつ、まだまだ夢を見せられるような社会人になろうと思います。
これからもよろしく。
#コーチの方々
常に2025幹部に寄り添っていただき、ありがとうございました。コーチ幹部を活発にしたいとの一心で動いたときもありましたが、その都度道を照らしてくださったのがコーチの方々でした。誠にありがとうございました。最後までよろしくお願いいたします。
#ご支援を賜りました関係各所の皆様
はじめての学生GMとして不慣れな中ではございましたが、協賛企業の皆様、OBOGの皆様、関係各所の皆様には多大なるご支援を賜りましたこと、心より御礼申し上げます。至らぬ点もあったかと存じますが、何卒ご寛恕賜れますようお願い申し上げます。
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次は、ゲームキャプテンの森下くんです。
皆様、期初の彼のブログは覚えてらっしゃいますでしょうか。
関わる人全ての幸せのため、常に勝利を追い求め続けた彼の、一世一代のブログを楽しみにしています。よろしく!
#35 瀬尾尊