平素よりお世話になっております。
最近スタッフの業務への理解が増えた、うちの守護神今井雄太くんからバトンをいただきました。4年TRの川名優花です。
彼が試合に入る度に、敵観客の口からすらも褒め言葉がこぼれてしまいます。私が好きな彼のシーンは、過去に1度見た、わざとクリースに戻るのを遅らせて真ん中にショットを打たせたところをスライディングでセーブしていたシーンです。味方に自信をつけてしまうような彼のセーブにご注目ください。
まず初めに、いつも応援してくださるコーチ、OBOGの皆様並びに部員の保護者の皆さまにこの場をお借りして感謝申し上げます。皆様のお力でこの場に立てているのだと毎日ひしひしと感じております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
皆にとって、この部活に入った意味って、最終的になりたい姿って何なのだろう。
私自身この答えを見つけられたのは本当に最近だった。
思えば、人生において挫折経験がほとんどない甘ちゃんでわがままな自分を変えたくて、金髪のささねさんにつられて入部したことが始まりだった。
最初は新しいことが新鮮で楽しかったが、次第に減速していった。スポーツに興味無いし日本一もピンと来ていなかった自分は、ささねさんとの1on1ミーツにて「何をモチベーションに部活をしているのか」と聞かれた際に、「義務感です。」と答えてしまっていた。
よく相談させていただく先輩方にも言われた。「川名はどうなりたいの?」って。特に某Cコーチに。
この時は正直本当に分からなかった。自分の性格が段々ましになってきていることは感じていたけど、それがモチベーションになっているか、と聞かれれば答えはノーだろう。
なんとなく、日本一になるためかなって考えていた。だってみんな目指しているし。私の憧れている先輩達もその目標に向かって走ってるし。
実際、23シーズンの夏合宿にて、4日目の青学戦に負けた時、人生で初めてスポーツで泣いた。普段は見かけないようなミスをしている皆を見た上に4年生が泣いているのを見て、自分でもこんなに悔しいと思うことに驚いた記憶がある。
だから自分も日本一になりたいんだな、と思っていた。
しかしなんとなくで保っていたことが仇となり、大好きな33期が引退してからモチベーションが保てなくなった。33期の先輩方は、ぶつかり合いながらも常に1つを向いて引っ張ってくれていた。その偉大な背中に乗せてもらっていただけなのだな、と痛感した。そしてそこから、日本一に対して疑問を持つようになった。
日本一のトレーナーになりたくないの?って社会人トレーナーの方に聞かれた時に全然しっくり来なかった。
加えて、やる気が出ない時は、無理せず時間が解決してくれるという考えの私からすれば、やる気が出ないのにリーダーだからやる気を出さなきゃいけないというギャップにずっと悩まされていた。4年生という立場上、やる気が出ないからやらない、は許されない。出来ない自分を責めて、余計にミスをして、ポンコツ度がさらに増していった。
結果、人と話すことが怖くなった。自分の発言は全て間違っていると思って、誰かに何かを言うことが出来なくなった。こんな自分が幹部である必要性を感じなかったし、こんな小さな悩みでうじうじしていることが新シーズンを頑張ろうとする同期に申し訳なかった。
どうしていいか分からなくて、多くの人に助けを求めた。他大学のトレーナー、今まで仲良くしてくれた先輩方、時差9時間先にいるトレーナー志望の人、そして同期に後輩。本当に色々な人に話した。
そのおかげで1つ気づけたことがあった。
私は順序が逆だったのだ。
日本一になりたいから、スタッフ業でサポートしたいんじゃない。自分が支えたいと思う人達が日本一になりたいって言ってるから、それに向かってサポートしているんだと。
私は、皆の笑顔が見たくて頑張っていたのだと。
文章にしてみると、当たり前のことに感じるけど、それに気づいた自分の中では革命だった。
それは日本一じゃなくても一緒だった。
AチームでもBチームでもCチームでも1年生でも関係無い。なんなら個人でも思う。その人がこうしたい、という希望があるのならそれに合わせてサポートするのが自分のやりたいことだと気づいた。
怪我をしてても試合にどうしても出たいならそれに向けてスケジュール立てるし、悩んでいたら一緒に前を向けるように支えたい。もしスタッフの中に、自分の存在意義で悩む人、勝ちに貢献出来ないって思っている人がいるなら、その道を背中で示したい。
それに気づいたら、やりたいことがたくさん出てきた。まず全学年の色んな人と関わってお節介出来るうちにしておきたい。トレーナー以外に技術を教えることは出来ないけど、1人で悩んでいる人にエールを送ることは出来るから。
4年間過ごしてきた自分だからこそ、今の君たちはそんなに悩んだり焦らなくていいんだよって伝えられると思うから。だから最近の私は後輩からしたらすごい話しかけてくるイメージかもしれない。
今までは老害と思われることが怖くて積極的に声掛けられなかった部分もあったけど、あと少し、誰かのために頑張りたい。
そういえば、部活していて1番楽しかったのは、全チームの怪我人を把握したくて2部練をめちゃくちゃしていた時だったかもしれない。本当に多くの人と話させてもらったな。厳しいコメント貰う時もあったけど。おかげで、テーピングやマッサージの伸びが早かったです。みんなありがとう。
私は気づくのが遅かったから、皆はこれからの時間たくさん楽しんでほしいな。
そして私は34期がいてくれて良かったって思ってもらえるように走り切りたいと思います。
ここからは個人的な話なので、お時間ある方だけお付き合いください。
先輩TRの皆さんへ
引退してもたくさんご飯行ってくださって、応援に来てくださって、稚拙な私の話を汲み取ってくださって、本当に本当に感謝しかないです。皆さんには0~10まで全て話せました。先輩方に出会えただけでこの部活に入ってよかったと思います。
先輩方は常に私の精神安定剤でした。私を正しい道に戻しつつ、肯定してくれた偉大な先輩方を越えられないまま引退するのは悲しいですが、皆さんは永遠に私の先をゆく人です。またすぐ会いましょう!大好きです!!!
小林さんへ
現在のCコーチで、私が1年生の時の4年生であるあなたは、地味に1番相談を聞いてくれた人かもしれないです。私みたいに生意気な後輩の話を真摯に聞いてくれるし、年次が上がるにつれ、こばこうさんの仕事量の化け物さを知り、一生越えられない背中だと思いました。
私の部活でのマインドは確実に31期から由来している部分があります。入部した時の先輩が、尊敬出来る人で本当に良かったです。
あなたほど出来ていないかもしれないけれど、私なりに後輩にコミット出来るよう頑張っています。偉大な背中でいてくれて、本当にありがとうございます。
後輩スタッフへ
もっともっともっと時間を皆に使いたかった。メリハリが大事だと思って無駄に怖くしていたこと、とても後悔しています。
知らない間に成長してて、スタッフミーツでは毎回感動しか伝えられなかったと思う。
やる気が出ない時は自分を責めないで、頑張れる分を100%頑張ればいいんだよ。60%しか頑張れないならその60%を100%頑張れば上出来だよ。(とイチロー様が言ってました。)
私は抜けてるところ多いし、皆にとってお手本にはなれなかったかもしれないけど、こういうタイプもいるんだなーと皆も自分らしいスタッフになって頑張ってね!!
そしてどんなに暑くてもご飯食べようね!
後輩プレイヤーは割愛します。
34期の皆へ
同期ミーツでも言ったけど、皆が部活している姿を見るとみんなが頑張っているのが伝わってきてワクワクします。優柔不断過ぎて迷惑かけた場面も多かったけど、皆が導いてくれたのでなんとかやれています。入部した理由である、自分を変えたいという目標に近づけているのは同期がみんなだったからだと強く思います。いつもありがとう。
そして
加奈と彩乃へ
周りから何度もお前ら仲悪くない?って言われたけどそんなの気にならなかった。
私にとっては何にも変え難い存在だったから。
年次が進むにつれ、仲良いだけじゃ運営って出来ないんだなって思うことも増えた。私達の性格上、気になったらその場できつめに言っちゃうし全員頑固だから、外から見たらすごい雰囲気だったかもしれない。
でも自分がもうやめたいと思った時、なんか体調優れないな、休んじゃおうかなって思った時、なんか頑張れない時、いつも2人の顔が思い浮かんだ。
いや、2人なら行くだろうなって思いながら立ち上がってる。自分に甘々な私の、当たり前のハードルを上げてくれたのはいつも2人だった。
なによりくだらない話をしている時に、やっぱり34期スタッフが1番楽だなとは思ったね。
電話すると無駄に長くなるし。同期が2人で、尊敬出来る人で本当に良かった。ありがとう。
皆が日本一を目指すなら、勝ちたいなら勝ちに行こう。
最後の最後まで皆で張り切っていこう!やるよー!!
次回のブログは、我らがOFリーダーで名前の漢字をよく間違えられる市川凜太朗くんです。
みんな彼にメッセージカード書く時は気をつけてね!そして、曲探しとラクロスだけで毎日忙しそうな彼は、フォームの綺麗さが魅力のひとつです。ユニの番号がよく映えるので写真が多く、カメラマンのお気に入りなのでは?と思っちゃいます。ぜひそんな彼のプレーを楽しみにしていてください!
#TR 川名優花